汗の種類

「汗」にも種類があるのをご存知ですか?

東洋医学では「汗」も症状を鑑別する重要な要素になります。
「自汗じかん」「大汗たいかん」「盗汗とうかん」「戦汗せんかん」「半身汗はんしんかん」「漏汗ろうかん」などがあります。簡単に説明すると、以下のようになります。

◯ 「自汗」は、労働や運動、厚着、発熱などが原因でなく自然に発汗したり、少しの動きでかなり発汗する病的な現象。治療では更には2つに鑑別します。
◯「大汗」は、大量に発汗する病的な現象。治療では更に3つに鑑別します。
◯ 「盗汗」は、睡眠時にみられる発汗で覚醒した後には汗が止まる病的な現象。
◯ 「戦汗」は、熱の病状(温病)の経過の中でみられることが多い。突然、全身に悪寒戦慄した後に大汗をかいたりします。体力(正気)があれば一度の汗で解熱して回復しますが、体力がなければ繰り返したり重篤な症状になる。
◯ 「半身汗」は、左右、上下、あるいは顔の半分からだけ発汗することで、中風(半身の不随、手足のマヒなど脳出血後の後遺症のこと)の前兆や症状そのものでもあります。
◯ 「漏汗」は、不適切な治療で発汗させすぎ汗が止まらなくなること。
日常的なことで見落としがちですが、機会があればセルフチェックしてみてください。おかしいな!?と思ったらすぐに受診してくださいね!